にのろぐ

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“どんな不幸からも 喜びを拾い上げ 笑って暮らす才能を誰もが持ってる”

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毎日 「にのろぐ」 をご覧いただいている世界●百万人の皆様へ





突然ですが・・・・



本日をもって 「にのろぐ」 は終了します。



(「本日をもって X JAPAN は解散します」 と言った1997年9月22日の YOSHIKI っぽく)

                                  ↑マニアックすぎ





2005年1月に始まったこのブログ、ほぼ5年も続いてきました。


大学野球部のHP内の “部員の日記” のひとつとしてゆる~く始まり、

当初遊びに来てくださったのは大学内のお知り合いの方たちばかりでしたが、

次第に大学内の知らない方も見てくださるようになり、

そのうち大学とか関係ないところでも読者さんが増え、

いわゆる “ネット上でのお知り合い” という方も増え、

ネットアイドル(自称)の地位を確立してまいりました。


あるいは、全く何もないところから、

唯一ブログが出会いのきっかけとなり、

ネット上だけでなく実際にお会いして親交を深めたという

素敵な経験もいくつかありました。




大事なことでも、些細なことでも、

しょーもないことでも、下品なことでも、

ありのままの自分が思うことをありのまま残せるこの場所は、

僕にとってとても貴重なものでした。

もちろんそれは今も変わりありません。



社会人になり、忙しい生活の中で、更新が減る中でも、

ちょこちょこ遊びに来てくださる読者さんもいらっしゃって、

とてもありがたいことだと思っています。






なぜ、「にのろぐ」 は終わるのか。

そして、なぜ、このタイミングなのか。



それは・・・・

















新しいブログでお話しします。



新ブログはこちら


にのりんぐ

http://ameblo.jp/ninoring/










というわけで、「にのろぐ」 は終わりますが、

“nino のブログ” は結局続きます。(´▽`)





※ 更新はもうしませんが、「閉鎖」 はせずにこのまま残しておきます。

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なんと!


長崎のご当地マグカップは作られてないらしい…

こんな情緒溢れる町なのに…


ショック!!↓↓
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長崎に来てます。


親戚に会ったり、お墓参り行ったりしました。

11月半ばにブログで決意表明して始めたダイエット。


以後一カ月ちょいの成果。



にのろぐ-体重


北海道にいる間は、

近所の銭湯に行った時脱衣所にあった体重計と、

外来診察室にあった体重計で何度かひっそりと測っていた。



ダイエット開始時(11/15) 76.9kg

        昨日(12/21) 74.8kg



やっぱり、あれだ。

なんつーか、単純だが・・・


・・・・食べなければ減る(笑)



北海道の病院では基本的に夕食も病院の職員食だったから、

内容も健康的だし、もちろん酒飲まないし、

何より食べる時間帯が18~19時と早いし(それ以降食べない)、

ダイエットには最適。


週末とか街に出てそれなりにいいもの食べる時も、

もちろん腹八分。



やればできるじゃん俺。



誘惑(美味しいもの及び周りとの付き合い)の多い福岡で、

今後もこれを継続できるかどうか・・・



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19日に福岡に戻ってきました。

そのまま一週間の休暇中~♪


天神の警固公園です。

ここでの研修が今日で最後ということで、

ホスピス病棟の患者さん方に挨拶をし、

写真を一緒に撮ってもらった。




いつもの通り、痩せた体でも元気に冗談を言いながら話してくれた人。

(コブクロの 「蕾」 をリクエストしてくれた人)


体は悪くても、とても頭は明瞭、博学で、

いつも知見に富んだ話をしてくれた人。


いつもにこやかに穏やかに話しているのに、

写真を撮る時になって突然

「迷惑かけて・・・・・ ありがとうございました」

と涙を浮かべ、握手の手を差し伸べてくれた人。


入院当初苦痛が強く、物静かで、あまり関わりにくいなと思っていたけど、

最後に自分の死について長く話してくれた人。


僕宛に小さなメッセージカードを用意してくれていた人。

「先生に逢えた事を嬉しく思って居ります。たくさんの心配を戴きありがとう御座いました。

 ・・・・・ これからの健康とお幸せをお祈りしています」






思いのほか、リアクションが大きくて驚いた。


嬉しさに感激する半面、

その気持ちに対する自分の気持ちや頑張りが足りなかったという反省も。

もっともっと深く関われたんじゃないだろうかという気がする・・・







病棟の一角にあるクリスマスツリー。

患者さんにも人気のスポットです。



こちらの病院の先生方、職員の皆さん、

そして関わってくださった患者さん方に感謝・・・



こちらの病院で最後の当直中です。

今夜もぼちぼち平和です。



昨日から読みかけて、さっき読み終えた本は・・・・




「たかが江川されど江川」 江川卓
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ここへきて野球の本かよ(笑)


応接室の本棚になぜかあったので手にとって読んでみました。

大投手江川の引退後に書かれた本。

価格表示のところに消費税の表示がないくらい古い(笑)





さて、明日金曜までの勤務を終えたら、

土曜の飛行機で帰ります。



緩和ケア、ホスピス研修、在宅ホスピス研修では、

とてもいい空気を感じさせてもらいました。


自分自身の死を、また家族の死を見つめ、受け入れるための時間、

そして最終的にそれに辿り着くまでの時間を、

死にゆく本人にも、家族にも穏やかに苦痛なく過ごしてもらう場所がホスピスです。

(あくまで僕なりの解釈であり、僕なりの表現です)


――ここでの主役は医療者ではなく、

上に書いた大切な目的を実現するためのひとつの手段として、

医療というものがある――


――当然ながら、その人が生きてきた人生の主役は最後まで自分自身であり、

準じて、そこに寄り添う家族である――


ということを感じました。



だけど、この当たり前のことが、

今の社会においては全く当たり前ではない気がします。


まだまだ、「医療の敗北」 とか、「諦め」 といったネガティブなイメージが

拭い切れていません。


事実、僕が 「将来緩和ケアやりたいんです」 と

上級医に話したことがあるのですが、

「なんでまた緩和ケアなんて」 と失笑されたことがあります。


ホスピスとか緩和ケアというものが、

医療者の間でも、一般社会においても、

身近なものとして浸透するのには時間がかかりそうです。



「死」 は生の対極にあるものではなく、

生の一部分、しかもあまりに重要な一部分であり、

例外なく誰もが迎えるものです。


幸せな最期を迎えるため・・・

より正確に言うと、最後まで自分の意思で幸せに生きるために、

「死」 を忌み嫌うものとしてタブー視するのではなく、

もっと身近なものとして当たり前に話せるようになればいいなぁ・・・




わずか4週間で、何ができるようになったというわけではないけれど、

僕の “歌” で少しは皆さんのお役に立てたかな、と思っています(笑)




今日は病棟のクリスマス会でした。



先週、「島人ぬ宝」 を歌った時にある患者さんからリクエストを頂き、

今回はコブクロの 「蕾(つぼみ)」。

音楽療法士の先生のピアノに合わせて披露しました。



この 「蕾(つぼみ)」 という曲、

コブクロの小渕さんが若くして亡くしたお母さんを思って書いたものだそうです。


リクエストしてくださった患者さんは、癌末期の女性の方。

熱心な息子さんがよく病室を訪れています。


そのへんの境遇を意識しているのかどうなのかは分かりませんが・・・




今日はトナカイのかぶりもの!



リクエストしてくれた患者さんも、他の皆さんも楽しんでいただけたようです。

お粗末様でした・・・





トナカイのかぶりものの次は・・・




カチューシャタイプのクリスマスツリー!



ある看護師さんから、


「nino先生、似合いすぎ(笑) 頭、地面みたいです」


と素晴らしいお褒めの言葉を頂きました。



お粗末様でした・・・





こっちの病院で初めての日曜当直です。

日曜朝から、翌月曜の朝まで。


といっても、外来は軽症数名、病棟からたまにコールがあるくらいです。

これでも今日は病棟が比較的バタバタしてた方かな。



医局でのんびり一人で過ごす時間ってけっこう好き。

こっちでは遊ぶ所も交友関係もないから他にすることないし、

家って言っても狭いし、慣れない環境だし、

実際、生活環境としては、医局と当直室の方が家より快適。


家だとだらだらしてしまって無益に過ごしてしまうけど、

病院だと適度に気持ちが引き締まっていい。


今日は本を一冊読みました。




最近読んだ本たちとまとめて。


コール先生の往診日記―ある救命救急医の決断-救急医から在宅医へ/岡林 清司


救急医療を長くやっていた医師が、在宅医療へシフトした話。

一見全くの畑違いに見える 「救急医療」 と 「在宅医療」 は、

実は相通ずるものがあるのだと、そして、

救急医は在宅医療に最適だと、著者である岡林医師は述べている。


そしてこの岡林先生、僕は直接は知らないが、

僕が4月から行く母校の救急救命センターに従事していた先生だ。


ある機会に、先輩医師からこの先生の話を聞き、

この本を薦められた。


将来、在宅医療に携わるであろう僕にとって、

そしてその母校の救急救命センターに進む僕にとって、とても参考になった。



医療大崩壊 (講談社文庫)/藤田 紘一郎

北海道に来る前にたまたま本屋で見つけて買った文庫本。


いろんなところで医療崩壊が叫ばれて久しい・・・

医学教育や臨床研修制度の歴史、そして患者側の問題など、

医療崩壊の原因や対策について独自の視点で述べている。



村上スキーム 地域医療再生の方程式/村上 智彦

これが今日読んだ本。


こちらは、医療崩壊 “しつつある” ではなく、

まさに一度崩壊 “してしまった” 北海道の夕張の町の医療の立て直しに尽力する

村上医師へのインタビュー形式で綴られている。


いや、村上医師の言葉を理解した上で正確に言うと、

“医療の立て直し” は目的ではなく、

“町おこし” という目的のための手段として医療を立て直している、のだ。



こちらもやはり、医療崩壊、特に地域医療の崩壊は、

住民の意識の変化によるところが大きいと説いている。


いつしか 「患者様」 と呼ぶのが当たり前になり、

そうなると、患者側の 「オレ様」 感覚が当たり前になる。

それが、 “モンスター患者”を生む。


健康意識を持たない患者、

24時間いつでも診てもらって当たり前、

どんな病気も治って当たり前、と思っている患者、

大病院に入院していて死ぬわけがないと信じ込む患者(及びその家族)・・・


そして、医師が、医療が疲弊していく。



思わず深く頷いてしまう部分がたくさんある。


もちろん、患者側だけでなく医師・病院や行政の面でも、

いろんな問題を孕んでいるんだけど。



また、インタビューの聞き手が教育関係にも詳しく、

医師-患者関係と教師-生徒(及びその親)との関係に

深い共通点が見えてくるという点でも興味深かった。


是非、医療関係者以外の人にも読んでもらいたい一冊。






さて、こちらの病院での一カ月の緩和ケア研修、

あと一週間となりました。

今度の土曜に福岡に戻ります。


そしたら20~27日まで、一週間の冬休み!